百頭たけし・大東忍「野犬のしわざ」
2019年10月5日(土)-10月14日(月・祝)
14:00 - 20:00
会期中の土曜・日曜・月曜オープン
14:00 - 20:00
会期中の土曜・日曜・月曜オープン
オープニングレセプション
9月23日(月・祝)18:00 - 20:00
9月23日(月・祝)18:00 - 20:00
このたび、百頭たけし・大東忍の2人展「野犬のしわざ」を開催する。
写真家の百頭たけしは、自身が「ジャンクヤード」と呼ぶ、産廃処理業者などがあつまる一帯をGoogleマップで見つけ出して、撮影を行う。他方、大東忍は、限界集落のような人間がいない(いなくなる)場所に介入するための手段として、木炭画を中心とした複数のメディアを用いる。
ふたりの制作行為は、ともに特定の「現場」を訪ねるところから始まっている。「現場」となるのは、専ら人びとから打ち棄てられた、吹き溜まりのような場所だ。
ふたりは「現場」を野犬のようにぐるぐると徘徊し、そこに存在したヒストリーの残痕を嗅ぎ回る。よそ者ならではの気軽さで、あったかもしれない出来事の断片を暴きだしていく。
ふたりは「現場」を野犬のようにぐるぐると徘徊し、そこに存在したヒストリーの残痕を嗅ぎ回る。よそ者ならではの気軽さで、あったかもしれない出来事の断片を暴きだしていく。
本展は、共同体にとって価値とは何かという問いを出発点にしている。共同体の外側に留まり、老廃物のようにそこに積み上がっていくものを観察するふたりの実践を通し、共同体の内部からでは見えないもの、ひいてはそれを取り込んだ別のかたちの共同体を幻視することを試みる。
(キュレーション:林修平)